歴史をひもとき、文化を伝え、未来を創る

Riela Provi Drianda

都市生活学部

Riela Provi Drianda 准教授

経歴

バンドン工科大学 都市・地域計画学科卒業。

千葉大学大学院園芸学研究科 修士・博士課程修了。

千葉大学でポスドク研究員を務めた後、早稲田大学で教育・研究に従事し、

東京都市大学に着任。現在、東京都市大学都市生活学部 准教授。

/インドネシア・バンドン出身

掲載日:2026年10月7日

My WorkStyle 1日の過ごし方
  1. お祈りの後、少し休んで起床。家族の朝食、お弁当、夕食の準備をします。日曜日に作り置きをしているので、平日の朝は少し楽です。
  2. 大学へ行き、授業、事務、学生対応などを行います。海外の共同研究者とオンラインで打ち合わせをすることもあります。
  3. 早く帰れる日は、家事をしながら子どもたちの様子を見ます。授業準備や研究計画、論文執筆なども進めます。
  4. 最近は健康にも気をつけ、締切がなければできるだけ早く休むようにしています。

専門は都市計画、分野を超えた出会いから広がる研究

私の専門は都市計画ですが、現在は文化、遺産、デザイン、テクノロジー、博物館など、さまざまな分野と関わりながら研究しています。特に楽しいのは、世界中の研究者やアーティスト、デザイナーと出会い、新しい研究テーマや、まだ知られていない物語や場所を発見できることです。一方で、大変なのは、このような研究には高い柔軟性が求められることです。研究の機会は突然訪れることもあり、すぐに現地へ行く必要が生じる場合もあります。現在は、日々の業務や予定とのバランスを取りながら、こうした研究の機会に柔軟に対応する方法を模索しています。

文化遺産の魅力を現代につなぐ活動

土塀のある歴史的な町並みを訪れる様子

私は昔から歴史が好きで、時間があると古い町並みや博物館を訪れ、その町がどのように発展してきたのかを知ることを楽しんでいました。大学生の頃からは、文化遺産を守る活動やボランティアにも参加してきました。私の出身地には、オランダ統治時代につくられた町並みや歴史的な建物が多く残っていますが、急速な都市化によって失われつつあるものもあります。こうした経験から、都市の歴史や文化遺産に強く関心を持つようになりました。現在は、ポップカルチャーやクリエイティブな方法を使い、若い世代にも文化遺産の魅力を伝える研究に取り組んでいます。

夢のために努力したこと

この質問を読んで、長い間持っていた夢から少し離れていたかもしれないと気づきました。私の夢は、文化の知恵や歴史を伝えるクリエイティブな作品をつくることです。以前、パレンバン・ダルサラーム王国の方々と協力し、シュリーヴィジャヤ王国の碑文や歴史資料を調べ、当時の景観を復元しました。この経験から、歴史研究を人々が見て、理解し、体験できる形にする面白さを学びました。その後も、知られていない歴史を発見し、文化への関心を高めるプロジェクトに取り組んできました。今後は、これまでの経験を生かし、アーティストやデザイナーとの連携を広げ、新しい技術や創造的な方法を取り入れ、展示や作品として人々に伝えていきたいです。

趣味は、歴史と文化めぐり――研究の原点

私の趣味は、古い町並みや博物館を訪れ、歴史や文化について調べることです。旅行先でも有名な観光地だけでなく、その町がどのように発展してきたのか、どんな人々が暮らしていたのかを知りたくなります。また、まだあまり知られていない物語を見つけることも楽しみの一つです。研究と趣味の境界があまりないタイプで、面白いテーマに出会うと、時間を忘れて資料を読んだり、現地を歩いたりします。こうした時間が、新しい研究のアイデアにつながることも多いです。

学生と博物館を見学する様子 赤い橋のある庭園で自分の時間を過ごす様子

研究をどのように社会に役立てていきたいですか?

私は、人口減少や急速な都市化によって失われる可能性のある地域の記憶、暮らしの知恵、口承の歴史、歴史的建物などを記録し、社会に残したいと考えています。住民への聞き取りをもとに、映像、展示、デジタルアーカイブ、教育教材などにまとめ、博物館、学校、自治体、若い世代に活用してもらいたいです。また、戦争や紛争、迫害によって失われる文化や記憶についても記録を残し、過去の失敗を繰り返さないための学びや、地域の文化を未来へつなぐために役立てたいです。

最近のマイブーム

最近のマイブームは、歴史の物語を漫画、ゲーム、展示、メディアデザインなどを使って、現代の人に伝える方法を考えることです。現在は、長崎とバタヴィア(現在のジャカルタ)の約400年にわたる交流を調べています。ジャガタラ文のような、まだあまり知られていない物語を見つけると、とてもワクワクします。デザイナーやアーティストと話しながら、こうした歴史を若い世代にも楽しんでもらえる形にする方法を考えることが、今一番夢中になっていることです。

若い人へのメッセージをお願いします。

昔の物語の中には、今の時代にも通じる知恵や考え方がたくさん隠れています。身近な町の歴史、家族から聞いた話、地域に残る伝統などを、ぜひ自分から掘り起こしてみてください。調べて、発見して、その意味を考えることで、今の社会を見直すヒントが見つかることもあります。そして、大切だと思ったものは記録し、次の世代へ伝えてほしいです。文化や歴史は、誰かが残してくれるものではありません。皆さん自身が未来へつなぐ人になってください。