ダイバーシティカレンダー用語集

DIVERSITY TERMS

2020年度

4月 LGBTQ
「L」レズビアン、「G」ゲイ、「B」バイセクシュアル、「T」トランスジェンダー、「Q」クエスチョニング(性的指向や性自認が定まっていない人)の頭文字を取った性的マイノリティの総称。
5月 クロックポジション
視覚障がい者に対して、物の位置を時計の短針に例えて説明する指示方法。視覚障がい者から見て右側が3時、左側が9時、手前が6時、奥側が12時となる。介護者が手を取って一緒に確認したり、さりげなく見守ったりするなどの配慮が大切。
6月 アサーティブ・ コミュニケーション
「自己主張する」という意味のassertivenessから派生。自分の意見を無理に押し通すのではなく、相手の意見も尊重しながら、率直に対等に思っていることを話す姿勢をいう。アメリカでの人権擁護の思想と運動が土台となっている。
7月 ポジティブ・オフ
休暇を取得して外出や旅行などを楽しむことを積極的に促進し、休暇(オフ)を前向き(ポジティブ)にとらえて楽しもうという運動。短期的には電力需給対策としての節電と地域経済活性化の両立、長期的には、ワーク・ライフ・バランスの実現といった変革につながる。
8月 パラリンピック
国際パラリンピック委員会が主催する、身体障がい者(肢体不自由、脳性麻痺、視覚障がい、知的障がい)を対象とした世界最高峰の障がい者スポーツの総合競技大会。オリンピックと同じ年に同じ場所で開催されるのが通例。
9月 音声コード
印刷物に掲載された文字情報を約2cm四方の二次元コードに変換したもの。専用の読み取り装置を使用することで、記録された情報を音声で得ることが可能。音声で情報を発信できるツールの一つとして、ユニバーサルデザインの観点からも大変注目されている。
10月 オピニオンダイバーシティ
組織の一人ひとりが個性的で多様な見方・意見を表明することで、相乗効果を生み出したり意思決定に活かしていこうとする考え方。他人と違う意見を発信して良い、という風土は社員に安心感を与え、職場の心理的安全性の向上や社員の働きがいに繋がるとされる。
11月 ヘリコプターペアレント
モンスターペアレントの一種。子供の頭上を旋回するヘリコプターのように子供に付きまとい、親の過干渉で子供や周りの人達に迷惑をかけたりする、過干渉・過保護な親のこと。
12月 遠距離介護
離れて暮らす親が出来るだけ自立した生活を送れるよう支援したり、現状よりも介護の度合が重くならないよう予防すること。電話で話し相手になったり、定期的に訪問することなどが行われる。ケアマネジャーや医師との積極的なコンタクトも重要とされる。
1月 カラーユニバーサルデザイン
多様な色覚(先天的な色覚多様性、白内障、緑内障など)に配慮して、情報がなるべく全ての人に正確に伝わるように、利用者の視点に立ってデザインすること。
2月 ジョブ・リターン制度
結婚・出産・介護などを理由に退職した社員を、本人の希望により再雇用する制度。働く側はキャリアを活かしての復職、企業側は即戦力の確保、と労使双方に大きなメリットがある。
3月 プレイヤールーム(礼拝室)
祈り、祈祷、黙祷、瞑想、物思いなど、静かな環境の下での精神活動のために誰でも利用出来る空間のこと。最近では、主要空港や駅ターミナルだけでなく、ホテルやレストラン、百貨店といった商業施設でも徐々に設置され始めている。

2019年度

4月 小1の壁
子どもが保育園から小学校に上がる際、放課後の預かり先をめぐり直面する社会的問題。厚生労働省と文部科学省は2018年9月、待機児童解消を目指し「新・放課後子ども総合プラン」を公表。
5月 男女混合名簿
学校で男女別になっている名簿を男女混合にすること。名簿が男女別の場合、男子が女子よりも先に呼ばれることが多く、女子は男子の後というメッセージが無意識のうちに生徒の中に内面化されてしまう。
6月 SOGI
Sexual Orientation and Gender Identityの頭文字のことで、「性的指向(好きになる性)」と「性自認(心の性)」に関わる概念である。これに対して、LGBTがレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーという「誰」を指す。
7月 クォータ制
男女間の格差を解消するため、女性の割合をあらかじめ定め、人数バランスの是正を図っていく制度。今まで出産や育児というライフイベントで敬遠されがちであった女性の積極登用を促し、企業の多様性を後押しできる。ポジティブアクションのひとつ。
8月 介護離職
家族の介護や看護のために退職、転職すること。働き盛りの労働者の離職は企業にとって損失が多く、介護離職者が経済的に困窮するなど、社会問題化している。国は「介護離職ゼロ」を目指し、制度の充実を図っている。
9月 ダブルケア
子育てと親や親族の介護が同時期に発生すること。晩婚化、晩産化、高齢化の影響で、子育てと介護を同時期に行う人「ダブルケアラー」が増えている。
10月 固定的性別役割分担意識
「男は仕事、女は家庭」というように、家庭、職場などあらゆる場面で性別によって役割を分業・分担すること。日本においては、こうした男女に対する固定的な役割分担意識が根強く残っており、男性・女性どちらにとっても負担を与えている。
11月 ノーマライゼーション
障がい者や高齢者、社会的弱者と呼ばれる人たちと同じ目線、同じ立場で生活できる社会を作っていこうという考え方。ユニバーサルデザイン、バリアフリーも社会のノーマライゼーションを実現するために生まれた言葉。
12月 エンパワーメント
「力(権限)を与える」という意味のempowerから派生。組織を構成する一人ひとりが力をつけ、自らの意思決定により自発的に行動していこうとする考え方。1980年代における女性の権利獲得運動のなかで使われるようになった言葉。
1月 インクルージョン
包括。一体性。多様な人々がそれぞれの経験や能力、考え方を認められ活かされている状態。もともとは、社会福祉の分野で提唱されていた。近年は、ダイバーシティ&インクルージョンの重要性が経営層にも認知され始め、様々な企業が施策として取り入れ始めている。
2月 メンター・メンティー
メンター…新入社員や後輩に対し、職務上の相談にとどまらず、人間関係、生活上の様々な悩みなど個人的な問題まで広く相談に乗り、助言を与える人をメンター(mentor)と呼ぶ。 メンティー…メンターへ相談する人。メンターから指導・支援を受ける人を「メンティー」(mentee)と呼ぶ。
3月 隠れたカリキュラム
教育におけるジェンダー問題として、学校生活の中で親や教師等の行動や意識などが、無意識のうちに子どもに伝授されるカリキュラムのこと。例えば、クラス名簿、生徒の呼び名(「さん」「くん」)、制服の着用など。

2018年度

4月 ガラスの天井
「グラスシーリング」(glass ceiling)の訳。女性であることを理由に昇進を妨げられる等の不当な状態を、目には見えない障壁になぞらえた比喩表現。「見えない天井」。 最近は女性だけでなく、マイノリティの地位向上を阻む意味でも用いられる。
5月 ダイバーシティ
多様性。英語の「diversity」。元々は女性や社会的マイノリティの積極的な採用・差別のない処遇を実現するために広がった。現在は、性別・人種に限らず、年齢、性格、学歴、価値観など、多様な人材を活かし、最大限の能力を発揮させようという考え方をいう。
6月 ポジティブアクション
性別等による役割分担意識や、過去の経緯から、職種を制限されたり、管理職に女性が少ない等の男女に生じた差を解消するため、雇用や教育等において個々の企業が行う自主的かつ積極的な取組のこと。特別枠や優遇措置を設けることをいう。積極的格差撤廃措置。
7月 ジェンダーギャップ指数
世界経済フォーラム(WEF)が毎年公表している各国の社会進出における男女格差を示す指標。世界男女格差指数。GGGI(GlobalGenderGap Index)。ジェンダー間の経済的参加度および機会、教育達成度、健康と生存、政治的エンパワーメントという四つのの指標を基に格差を算定、ランク付けされている。
8月 パリテ
「パリテ」(parité)とは、「同等・同一」の意味のフランス語であり、2000年に制定された、選挙の候補者を男女同数とすることを定めたフランスの法律の通称
9月 男性学
男性が男性故に抱える問題を研究する学問。フェミニズム、女性学に刺激されて一九九〇年代に登場した新しい学際的な学問領域。近年は必ずしも女性学の成果を前提としない研究も出てきている。
10月 パタニティ・ハラスメント(パタハラ)
英語の「paternity(父性)」と「harassment(嫌がらせ)」を組み合わせた日本の造語で、育児参加を希望する男性へのパワーハラスメントの一種。ワークライフバランスの実現を阻み、離職や仕事の生産性を低下させる原因と位置づけている
11月 アライ
英語で「同盟、支援」を意味するallyが語源で、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)ではないが、LGBTの人たちの活動を理解し、支援している人たちのこと。通常、ストレート・アライと呼ばれる。
12月 えるぼし・くるみん
えるぼし…女性の活躍推進の状況などが優良な企業に与えられる認定制度。 くるみん…「子育てサポート企業」として厚生労働大臣から認定を受けた企業が、商品などに表示することのできるマーク。いずれも女性活躍の指針として注目されている。
1月 イクボス
子育てに積極的に関わる男性をイクメンと呼ぶのに倣い、部下のキャリアと人生を応援し、仕事と生活の両立が図りやすい環境の整備に努める上司(経営者・管理職)のこと。
2月 ワーク・ライフ・バランス
「仕事と生活の調和」。仕事と生活のどちらかを犠牲にすることなく、それぞれの事情や状況に合わせ、多様な生き方・働き方の選択・実現を目指す考え方。政府の働き方改革により注目されている。
3月 アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
「無意識の偏見」「無意識の思い込み」と訳される誰もが潜在的に持つバイアス(偏見)のこと。過去の経験や習慣、環境などから知らず知らずのうちに身について自覚ができないため、自制することが難しいともいわれている。