2025年度ダイバーシティ推進ワークショップを開催しました
2025年9月1日(月)に恒例となったダイバーシティ推進委員、ダイバーシティ推進室員らによる「ダイバーシティ推進ワークショップ」を開催しました。約20名が参加し、今年は2つのワークを行いました。
1つめのワークでは、昨年の話し合いの成果資料を元に、小グループに分かれて、さらにそれを具体的に進めるための方策や課題を話し合い、成果を発表し合いました。
土台になった昨年のワークでは、ダイバーシティ推進室が行っているアンケート調査で寄せられた、推進室として取り組むべき課題についてのご意見・ご提案をもとに、課題を整理、統合して論点を整理しました。今年は昨年と同じ参加メンバーが多かったことから、昨年の話し合いをさらに一歩進めて、各グループで「すぐにできる、費用がかからない事項」「すぐにはできないが検討を始めないといけない事項」について1つずつ担当して「解決するためにはどうしたらいいか」「どのような部署、担当が進められるか」を具体的に話し合いました。意見交換の時間が短いという声もありましたが、参加者はどなたも限られた制限時間の中でとても集中して議論して下さったと思います。教職員が一緒に議論することで、それぞれが持つ情報を共有することができたのも収穫でした。報告・コメントの中で、課題を解決することで「都市大で働いてよかったと思える」「都市大が選ばれるブランド力になる」という言葉を頂き、深く共感しました。
もう1つのワークは初めての取り組みで、アンコンシャス・バイアスへの気づきをもたらすためのトレーニングツール「karafuruAI」の体験です。提供元のNTTビジネスソリューションズ株式会社のご担当者からの説明の後、悩みを抱える女性職員/教員の相談に乗るという立場に立って、自分ならどんな言葉を掛けるだろうと考えて回答を記入します。AIによる判定では「アンコンシャス・バイアス発言」「尊重・傾聴・共感」「ポジティブフィードバック」「改善のための提案や指摘」という4つの観点から回答が評価され、良かった点や、気づかずに不適切な発言をしてしまった点、今後に向けた改善提案などをアドバイスしてくれました。
参加者からは「長く知っている相手への対応は違ってくるはず」「回答者の属性が考慮されていないようにみえる」など、やってみて違和感があるという意見もある一方で、「自分が無意識に持っている思考のクセに気付かされた」「良かれと思って言っても、相手にとってプレッシャーになる可能性があることが分かった」など、新たな発見の感想も多く聞かれました。多くの方にぜひ一度試して頂ければと思いました。
参加者の方々には、ぜひワークショップの成果を各学部学科や部局に持ち帰って共有していただければ幸いです。引き続き、皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。


