第07回
「窓」は不定期連載のコラム欄です。窓を開けて風通しを良くしたいという思いから「窓」と名付けました。ダイバーシティに対する思い、ダイバーシティに対する期待等、皆さまからのご投稿をお待ちしております。推進室ではダイバーシティ関連の書物や学外のフォーラム、他大学の取組みなど、幅広く情報収集しておりますので、これらの情報もこちらにてご紹介してまいります。
コロナカも、コレカラも、いつもおやこのミカタです
「ぴっぴはやっていますか?」、「ぴっぴはいつから再開するのですか?」、大学には多くの声が寄せられ、閉室中の掲示を横目に肩を落としてベビーカーを押している姿を幾度となく見かけました。それもそのはず、コロナ禍前は毎日約100名の利用者で賑わっていたのですから・・・。
2020年3月から2021年10月までの20ヶ月間、子育て支援センターぴっぴは閉室を余儀なくされました。この間、ぴっぴ保育士の方々は、ぴっぴに来られなくなった親子をいつも気にかけ、コロナ禍で特に0-1歳の子育てに悩まれているであろう顔も知らない新米ママたちや実習に入れない児童学科の学生たちをココロの底から心配していました。
そこで、ぴっぴに早く遊びに来たいと願う親子と保育士の方々のココロとココロを繋ぎ止めるため、また、新たなココロの芽生えの可能性を信じて、ぴっぴは試行錯誤で新たな取り組みに挑戦しました。公式インスタグラムの開設、動画コンテンツ「ば~ちゃるぴっぴ」、Zoomを活用した「オンラインぴっぴ」、人数制限や時間制限を条件とした「予約受付システム」の導入など、振り返るとそれはそれは長い20ヶ月間となりました。
そして、等々力キャンパス閉鎖後の2022年6月10日、ぴっぴは移転先の世田谷キャンパスで周囲のサポートを受けつつ新たなスタートを切り、人数制限などは継続していますが、嘗ての日常をようやく取り戻したのです。
公益財団法人大学基準協会による2016年度「東京都市大学に対する大学評価(認証評価)結果」の中で、ぴっぴについてこのように記されております。
「人間科学部が正課内で運営する「子育て支援センター『ぴっぴ』は、開設されて10年を迎え、利用者は延べ23万人を超えている。地域の親子に信頼されて根付いた活動は、学生が直接、親子と触れ合うことで、他大学でも珍しい子育て支援体験が得られる「生きた」学びの場であり、卒業研究のフィールドともなっている。親子にとってコミュニケーションを取りながら子育ての悩みを解決できる環境は、学生の学びとの相互作用として有効に働き、学生の教育に及ぼす効果も大きいので、高く評価できる」
実は、私たち教職員の中にもココロのどこかで子育てに関する悩みを抱えている方がいらっしゃるかと思います。そんな時は、是非、世田谷キャンパス5号館3階に足を運んでみて下さい。必ずやココロの支えとなってくれるに違いありません。
(投稿者:みちかぱぱ)
子育て支援センター『ぴっぴ』
http://pippi.child.tcu.ac.jp/
