第09回 

「窓」は不定期連載のコラム欄です。窓を開けて風通しを良くしたいという思いから「窓」と名付けました。ダイバーシティに対する思い、ダイバーシティに対する期待等、皆さまからのご投稿をお待ちしております。推進室ではダイバーシティ関連の書物や学外のフォーラム、他大学の取組みなど、幅広く情報収集しておりますので、これらの情報もこちらにてご紹介してまいります。

内閣府主催「第7回理工系女子応援ネットワーク会議」に参加して

10月25日にオンラインで開催されたミーティングには女子学生に理系進学を勧める活動を行っている企業、学会、教育機関、計98名が参加し、互いの活動を紹介した後、意見交換を行った。

冒頭の内閣府からのお話しでは、OECDによる科学リテラシー調査では、日本の女子学生の数学のレベルは世界3位、理科のレベルは2位であるにもかかわらず、自然科学分野や理工系への進学割合はOECD諸国中で最下位、しかも突出して低い割合であることが示された。

基調講演では、電気通信大学が2017年から実施している「匠ガールプロジェクト」の紹介があった。中高生の女子を対象に、夏休み期間中に大学の各研究室で大学院生のサポートのもと研究体験をしてもらうプロジェクトである。近年では、募集に対しキャンセル待ちが大勢発生する状況とのこと。気になる広報については、全国に3,000枚のチラシ配布、女子学生に母校にチラシを持っていてもらう、入学実績がある高校にチラシ配布、大学HPから案内、SNS、そしてリコチャレHPからの案内とおよそ考えつくすべての方法でアナウンスすることで集客に成功しているとのことだった。このあとに続くグループディスカッションでは、集客に苦戦しているイベントが多く、都市大もその例に漏れないか、そういった面でも大変参考になる講演であった。

その他、アマゾンウェブサービスジャパンおよびスリーエムからの事例紹介もあり、大変充実したミーティングであった。

(投稿者:ダイバーシティ推進室・伊東)

内閣府 男女共同参画局 理工チャレンジ(リコチャレ)
https://www.gender.go.jp/c-challenge/index.html

「目からウロコ!『みえるとかみえないとか』を読んで」

主人公は宇宙飛行士。いろんな星のいろんな特徴を持つ人々と出会い、それぞれのあたりまえ、それぞれの都合を知る旅の様子をユーモラスに紹介している絵本です。目が3つあるのがあたりまえの星の住人にとって、目が2つしかなくて、後ろを見ることができない地球人は「かわいそうな存在」になってしまいます。目の見えない人にとって自動販売機は買ってみるまで何が出てくるかわからない機械だなんて私は考えたこともなかったのですが、皆様はいかがでしょうか?
自分の周りのいろんな特徴を持つ人々に対する理解を深めるきっかけとなる大変良い絵本と思います。
是非、ダイバーシティ推進室に来て手に取ってみてください!

(投稿者:探求の友)